中学校の教師は1週間にどのくらいの時間働いているか、皆さんはご存知ですか?
答えはなんと、平均して週63時間以上!
時折ニュースにもなりますが、学校の先生は想像以上の激務。
体の疲れもさることながら、精神的なストレスがたまる仕事でもあるのです。
そこで今回は『中学校の教師』として実際に働いていた方から、中学校の教師にありがちなストレスの原因や、オススメのストレス解消方法について聞きました。
- 中学校の教師はどんなことにストレスを感じているのか知りたい
- 中学校の教師を目指しているけど、自分にできそうか知っておきたい
- 中学校の教師として働いているけど、おすすめのストレス解消法を知りたい
今回の記事の内容
- 中学校教師がストレスを感じる理由トップ3
- 中学校教師におすすめのストレス解消方法3選
- 番外編:やってはいけないストレス解消方法
中学校教師がストレスを感じる理由トップ3
中学校教師のストレスの主な原因は次のとおりです。
- 長時間労働
- 職場の人間関係
- 業務の多様化
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
長時間労働
文科省が行った教員勤務実態調査(平成28年度集計)によると、中学校教員の1週間当たりの学内総勤務時間は63時間20分。
土曜日も出勤して週6日勤務したとしても、1日10時間以上のハードな労働状況であることがわかります。
中学校教員の仕事は授業だけでなく、部活や進路指導、行事の準備など多岐にわたり、朝早くから夜遅くの勤務になることも珍しくありません。
長時間労働しなければならないということは、それだけ自由に使える時間や睡眠時間を削るということ。
「疲れていても、まだ仕事が残っているから帰れない……」
そんな状況がストレスの原因となっているのです。
人間関係
職場の人間関係はどんな職業でも悩みのタネですが、それは中学校教員も同じ。
ただ、中学校の教員の悩みは同僚・上司との関係だけではありません。
子供同士の仲裁役になることはもちろん、保護者や地域住民との関係を良好に保つことも求められます。
勤務時間以降、ときにはプライベートでも「教師として正しい態度」を求められることもあります。
社会が教師という仕事に高く期待している分、教師個人にもプレッシャーがかかるのです。
だからこそのプレッシャーもあるんだよ。
業務の多様化
教師の仕事は「教える」だけではありません。
教師になると授業はもちろん、行事の企画・運営から事務作業、またクレーム対応まで、じつに幅広い仕事を引き受けることになります。
苦手な仕事でもやらなければならないこともありますし、教育制度改革によって教える内容が増え、それによって勉強しなければならないことが増え……と連鎖的に仕事が増えることも多いです。
最近だとプログラミングの導入検討が話題になったよね。
中学校教師におすすめのストレス解消法3選
手軽にリフレッシュできるストレス解消方法ってないのかな?
ここからは手軽にできる、おすすめのストレス解消方法を3つ紹介します。
中学校教師をしていると、夜遅くまで仕事をすることが多くなるので、必然的に買い物に行く機会が少なくなりがち。
今回は、特別なグッズがなくてもできるストレス解消法をお伝えします。
- 寝る
- 笑う
- 運動する
寝る
最も手軽、かつ重要なストレス解消方法は睡眠です。
睡眠不足の状況だと普段より疲労を感じやすくなります。
さらに、睡眠不足の状態ではエネルギー効率も悪くなるという研究も。
「良質の睡眠をたっぷりとること」はとても大切なことなのです。
子供の安全に関わる決定をすることもあるから、ストレスがかかるんだよ。
日頃から万全の態勢で決断を下せるよう、休日には体と精神をしっかり休ませましょう!
睡眠の質を改善するには次のような方法が有効です。
- 自分に合った寝具を選ぶ
- ぬるめのお湯で半身浴をする
- ゆったりした音楽で精神的にリラックス
- 毎日決まった時間に食事をとる
- 寝る前にスマホやタブレット、パソコンなどを見ない
笑う
「周りに不機嫌な人がいると、自分まで嫌な気分になってくる……」
そんな経験をしたことはありませんか?
私たちは実際、日頃から無意識に周りの影響を受けているのです。
特に中学校教師は思春期の多感な子供たちに接するという仕事柄、時には周りからネガティブな影響を受けてしまうことも。
だからこそ「笑い」を取り入れることでストレスの解消になるのです。
意識を少しでもポジティブな方向に向けることで気晴らしになりますし、笑うとストレスホルモンが減るという研究結果もあります。
気軽にストレス解消できるね!
運動する
スポーツの後に爽快感や達成感を感じたことはありませんか?
実はウォーキングなどの軽い運動は、精神を安定させる脳内物質「セロトニン」の分泌を促すと言われています。
翌日に疲れが残らない程度の適度な運動をすることで、睡眠の質を改善できるだけでなく、血流をよくし、気分も改善する嬉しい効果も!
番外編:やってはいけないストレス解消法
ストレス解消のつもりでやっていても、実際には逆効果になってしまう行動もあるのです。
代表的なものはこの3つ。
- 負荷がかかりすぎるハードな運動
- ノルマを課す作業
- 飲酒
ハードな運動は翌日まで身体の疲労を持ち越すことになりかねません。
疲労が回復しないまま、仕事で新たにストレスを抱えるのでは意味がありません。
激しい運動をしたいときは、長期休暇などゆっくり体力回復の時間が取れるときだけにしましょう。
また、「明日までに○冊本を読むぞ!」というように、自らにノルマを課すようなことも避けた方が無難。
体調不良などでノルマが達成できなかったとき、ストレス解消どころか新たなプレッシャー要因になってしまうからです。
最後に、絶対に避けた方が良いのが飲酒。
アルコールの分解にも体内のエネルギーを消費するので体を疲労させる原因になってしまいます。
ストレスをお酒で発散させることが習慣になると依存症におちいる危険も。
まとめ
今回の記事では中学校教師の方におすすめのストレス解消法について説明しました。
日頃の仕事で長時間にわたりプレッシャーにさらされることが多い中学校教師は、休日にしっかり休息をとって気分転換することが不可欠です。
何をするにも体が資本ですから、毎日の仕事で疲れた体を癒してあげましょう!