「教師の仕事が楽しくて、毎日心も体もフル充電できる!」
そんな人は、きっとこの記事を読んでいないことでしょう。
この記事を読んでいるあなたは、心のどこかで葛藤しているのではありませんか?
「仕事は辛いけど、生徒たちのことは大好き」
「生徒や保護者の要望に応えたいけど、体がもたない」
「夢を抱いて教師になったけど、長く続けていく自信がない」
今回はそんな方に向けて
「教師の仕事を続けるために必要なこと」を
元・中学校教師さんに聞いてみました。
具体的な行動も大切ですが、考え方を変えるだけでも心が軽くなりますよ。
- 中学校教師として仕事を続けたいけど、毎日が辛い
- 中学校教師を辞めようかどうか悩んでいる
- 中学校教師として長く働くコツが知りたい
【中学校教師を続けるコツ①】心身の健康を保つ
当然のことですが、体を壊すと仕事を続けられなくなります。
精神的なストレスにも気をつけなくてはいけません。
文部科学省が行った「平成30年度公立学校教職員の人事行政状況調査」によると、ここ5年間、毎年約5,000人もの教職員が何らかの精神疾患で休職しています。
ストレスは集中を妨げて仕事の効率を落とすだけでなく、様々な不調の原因につながるものです。
睡眠時間は最低でも6時間以上は確保し、心身の調子を整えましょう。
その辺は、元中学校教師さんに聞いたストレス解消法でも聞いてるから覗いてみてね。
【中学校教師を続けるコツ②】仕事に優先順位をつけ、できる限り早く帰宅する
何日も長時間働いていたら体を壊すのは当然ですが、
「仕事がたくさんあるから仕方ない」と長時間残業してしまう先生もたくさんいます。
しかし、
体調を整える時間を作るには仕事を早く終わらせることが絶対条件です。
ときには「全部終わらせるのは無理」と割り切って
優先順位の高い順に仕事を片付けましょう。
日頃から時間あたりにこなせる仕事の量を計っておき
抱えきれないと判断したら断ることも重要です。
でも、新人のうちは断りづらいかも……
「今すでに仕事がこのくらいあって、期限に間に合うかどうか……」って一度落ち着いて頭の中を整理する事がとても大切だよ。
【中学校教師を続けるコツ③】部活休みの日を決める
部活動の種類や赴任校にもよりますが、スポーツや音楽系の部活の担当になるとほぼ毎日部活指導の時間をとられてしまいます。
拘束時間の面でも体力面でもきつい仕事です。
そんな時は、思い切って部活動をしない日を作り、
「部活のない日は早く帰る」と決めてしまいましょう。
勤務校が部活に力を入れていてどうしても休みの日を作れないときは、副顧問の先生に相談して、部活指導を代わってもらうのがおすすめ。
「○曜日と×曜日の部活は先生にお願いたいのですが……」
と具体的に提案してください。
【中学校教師を続けるコツ④】掲示物は減らすか、掲示期間を決める
生徒の制作物などを教室に展示するなど、
教室の環境づくりに関することも教師の仕事です。
掲示物の種類によっては期限ごとに貼り替える必要があり、時間も手間もかかります。
いっそ教室の掲示物は必要最低限に絞った方が教室の中も整理整頓でき、管理の手間も減らせます。
掲示物を減らす方法(例)
- 全員に配布したプリントは教室掲示しない
- 生徒の作品は参観日の前後1週間だけ貼り、掲示期間が終わったら生徒に持って帰らせる
- 常時掲示する必要のあるものはラミネート加工する(汚れ・破れを防止)
【中学校教師を続けるコツ⑤】同僚との飲み会や保護者との親睦会は断る
「親睦を深めておくと仕事に有利だから」と親睦会や飲み会への参加を促されても、極力参加しないことをおすすめします。
生徒や教師が抱えている問題を本気で解決したいのなら、教育現場でするべきです。
飲み会は確かに楽しい面もありますが、本当に仕事に役立つ情報が得られる確証がないうえ、愚痴や新たな要望を聞かされて精神的にすり減ることも。
「飲み会大好き!お酒が生きがい!」という人以外は、
早く帰って自分のプライベートを楽しんだ方がストレス解消になります。
どうしても断りにくいときは
- 一次会だけ
- 自分が主賓になっている飲み会だけ
と線引きして参加しましょう。
自分が思うほど周りは気にしてないものだよ!
【中学校教師を続けるコツ⑥】職員室の人間関係を大切にする
教師の仕事は絶対にひとりで抱え込むべきではありません。
人によって苦手なこともあれば得意なこともあり、
ひとりの力では解決できないことも多々あります。
だからこそ、いざというときにお互いに助け合える環境作りが不可欠です。
同僚全員と仲良くするのは無理ですが、
信頼できる先輩がひとりいるだけでもプレッシャーが軽くなります。
多感な時期の子供たちと接するのが中学校教師の仕事です。
生徒指導の仲立ちやいじめの聞き取り調査など、複数人で行うことも多くあります。
特に生徒指導では教師と生徒との相性も重要で、性格や思考が全く理解できない生徒の指導にあたることもしばしば。
そんなときに別の視点からアドバイスをくれたり、生徒との仲立ちをしたりしてくれる先生がいると、とっても心強いものです。
今すぐ助けが必要でなくても、日頃から人間関係作りは意識しておくのがおすすめですよ。
【中学校教師を続けるコツ⑦】自分に期待しすぎない
中学校教師を続けるコツとして最後に紹介するのは、完璧主義を捨てることです。
教師として4年、学校関係の事務職として4年間働く中で気づいたことですが、心身を病んで休職・退職されるのは真面目で完璧主義の先生ばかりでした。
そんな先生にこそ学校にいてほしいのに……
だからこそ、一度肩の力を抜くことをおすすめします。
中学校教師の仕事は多種多様にわたり、仕事量も膨大です。
人の成長に携わるという仕事柄、いくらでも手をかけ、追求することを求められます。
でも、教師だって人間で、苦手なこともできないこともあります。
プライベートだってあるし、毎日徹夜していたら体を壊してしまいます。
完璧に仕事をこなせなくてもいいのです。
思い通りにならないことがあっても当然ですし、
その責任を自分自身に押し付けなくてもいい。
完璧ではない自分を受け入れ、一生懸命頑張っている自分を褒めてあげましょう。
でも、仕事って定年まで勤めると40年ちかくあるし、その後も人生は続くんだ。
無理をして体を壊す前に、大事な自分のことも考えてあげてね。
番外編:何をやっても辛いとき
「教師の仕事がどうしても辛い」
そんな人はしばらく休んでみてはどうでしょう。
公立の先生なら病気休暇などの制度も充実していますし、給料も(減額されますが)出ます。傷病手当などの福利厚生制度を利用しても良いのです。
「休んだら周りに迷惑がかかる」と気にする人がいますが、自分の人生を犠牲にして仕事に打ち込んでも誰も感謝してくれません。
心がポッキリ折れてしまう前に、一度立ち止まってみましょう。
- 「今の仕事が本当に自分に合っているか」
- 「自分が本当にしたいことは何か」
じっくり今後のことを考えるきっかけにもなります。
「やっぱり中学校教師を続けたい」と思うなら復職すれば良いですし、
「自分には向いていなかった」「やりたいことは教師以外の仕事でもできる」と思うなら転職すれば良いのです。
仕事で心が折れるくらい悩んでいる人は、
それだけ仕事のことを真剣に取り組める証でもあります。
仕事を辞めても意外と何とかなるものです。
まずは、教育系の仕事をしていない人に相談してみましょう。
なかなか周りにも相談できる人が少ないなら、
転職エージェントを利用してみるのも手です。
教師職一本でこれまできた方だと、自分には教師しか出来ないと固定観念を持っている方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。
そして、今の教師という仕事を続けるという気持ちが強くても、何かあった時の為に心の余裕を持つために、仕事の選択肢を予め持っておく事はとても大切です。
まとめ
今回は中学校教師の仕事を続けるための方法をお伝えしました。
仕事の効率化、人間関係の構築、メンタル面での心がけなど方法は色々ありますが、
一番大切なのはあなたが健康であること。
仕事のやりがいも、健康あってこそのものであることを忘れないでください。
つらい時は、誰かに頼る事も大切な仕事を続けるコツなので、
今回の色んなコツを駆使して、良い仕事をしていきましょう!